まずは、「遠く」の話をする。

2014年の夏に、トルコに旅をした。暑いであろうことは百も承知の8月、お盆休みの時期だったけれど、その時期しか休みがとれなかったのだ。

トルコは、わたしがずっと行きたいと願っていた場所だった。

世界史好きのわたしが一番好きな王朝は、ミーハーながらなんと言ってもオスマン帝国なのだ。

高校生の時に読んだ　オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書)　、そこに描き出されていた多民族・他宗教ながら数世紀に渡って繁栄を維持した美しい先進国の姿が、わたしの「イスラーム世界」への、そして「中央アジアを中心としたユーラシア大陸の歴史」への興味の扉を開いたのである。

 

 

本当はオスマン帝国に行きたいけれども、そういうわけにもいかない。

11日間、現代のトルコでわたしは何を見たのか？　忘れたくない一心で、ここに綴る。きっと、長い長い文章になるだろう。

 

 

 

 

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