移動日だ。最初に断っておくけれど、この日まだトルコには着かない。
台風が去ってとても暑い日で、朝ご飯に三つ葉のお吸い物と、自家製牛丼を食べた。とにかく日本でしか食べられない味を最後に堪能しておきたかったから。
実はこの朝ご飯に至るまでの数日間も、かなり計画的に好物のものを食べた。
そして空港——ではなく、会社に出勤して一仕事、後早退。新宿駅のリムジンバス乗り場で夫と合流し、一路成田空港へ。
バスの中ですごく大きな月を見たのだけれど、写真にはうまく撮れなかった。
成田空港では最後の晩餐としてたこ焼きを食べ、どうしても汗を流したかったので、第二ターミナル直結のカプセルホテル9 hoursでシャワーのみを使用。ミニマルなホテルだった。
搭乗するのは、22:30の成田最終便。30分繰り上がったにも関わらず、店も全て閉まっていて、人もあまりおらず、薄暗い中を搭乗ゲートまで移動する。
この飛行機は、夜中飛んで、丁度イスタンブールに向こう時間で早朝につくのでとても都合が良い。
飛行機に乗るといつも思うけれど、東京の夜景はとても綺麗だ。トルコ風の機内食もおいしいし、トルコのビールEFESを飲んで、まだ日本上空なのにすっかりトルコ気分だ。
興奮のためかあまり眠れず、モニターの地図上で飛行機の位置が動いて行くのを楽しみに起きていたけれど、わたしのモニターだけ故障してしまったようで、飛行機はいつまでたっても中国の重慶付近にいた。悲しい気持ちだった。