5月になったら台湾へ

表題に「5月になったら」と書いたが、正確には4月でも良い。要は、冰讃が営業を開始していれば良いのだ。

2018年の冰讃はどうやら4/20オープンだったようだ。インターネット、twitterのおかげで情報はすぐ手に入る。ありがたや。

 

そういうわけで、また台湾を訪れた。5回めの訪台、今回は諸般の都合で台北のみ。

 

 

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時折こうしてブログにでも記録を残しておかないと、一回一回の台湾の記憶はきっと薄れ、混じり合って、いつ何を知り、いつ何を見、いつ何を食べたのかわからなくなってしまう。

それも全然悪くないと思う反面、気まぐれに記録を残してみたくなるときがある。

上の写真は冰讃。今回は滞在中に二度訪れたが、GWというのもあってまぁ日本人の多いこと。

そしてその日本人達が「日本人ばっかじゃないか」「みんなで1つ頼んで、美味しかったらまた追加すればいいよね」等言い合っているのだが、いいですか、冰讃が美味しくないわけがない。

私だって別に好きで列に並びたいわけじゃない。台湾はもうすっかり暑くて汗だくだし、寄る年波のせいか、なんだか汗が前よりベタベタしている気がするし。

でも、他のマンゴーかき氷屋さんでもいっぱい食べたけど、冰讃が一番好き、唯一無二の味なんだもん。

 

 

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これは、ホテルの窓から、中学高校のグラウンドが見える、という写真だ。

というか、グラウンドの中に、ホテルが立っていると言っても全く過言ではないのだ。一応柵らしきものはあるけれど、本当にただの柵、といった風情。

着いた日の翌朝は、ここで突然朝礼・校長先生のお話みたいなものが始まったし、3日めはステージ上で音楽の発表会のようなことをしていた。そして地域住民が普通にタンクトップでグラウンドを走っている。

 

 

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前回の旅から、恐る恐るYou Bikeを使い始めたらこれがめちゃめちゃ便利で、楽しくてたまらない。

レンタルバイクなのだが、台北に行く人ならおそらく全員使うであろう悠遊卡(パスモみたいなもの)で借りれるので便利、めちゃくちゃ安い、ステーションがいっぱいあって楽。

さらに後輪のところに、スカートが巻き込まれないようにカバーみたいなのが着いてるのも嬉しいし、大きな道では広めの自転車専用レーンがあって良い。

とにかくこれに乗っていると、異国での冒険感、無敵感のようなものを感じて気分が高揚する。

 

 

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台北では少し前からおしゃれなコーヒースタンドとか、サードウェーブっぽいカフェが流行っていてそのお洒落なことと言ったらもう。

 

 

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同じくブームになっているのがクラフトビール。そのブームの牽引役のひとり、臺虎精釀 (Taihu Brewing)のスタンドビアバーにも行ってきた。

美味しい! 普通に一口目を我慢できず飲んでしまったので汚い写真でごめんなさい。

 

 

驚いたことに、みんな大好き梁記嘉義鶏肉飯がプチリニューアルしていた。しかも私が行ったのは再オープン初日だった模様で、スタッフさん達もてんやわんや。

おじさんが筍のおかずを持ったまま自動扉に激突し、みんなで自動扉の扉が自動で動かないようにガムテープで止めていた。自動ドアのアイデンティティとは。

もちろん味は同じで美味しいまま。でもあのズラリとおかずが並んだ台は無くなっていて、少し淋しい。もう必死に指差し注文をする必要はない。(台湾で非常によくある注文表に記入する形式になっていました)

鶏肉飯、魯肉飯、半熟蛋は絶対頼むべし。もちろんスープも! こうして台湾では無限に食べるものが増えていく。

 

 

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台湾は、町中のあちらこちらに小さな公園がある。大きな公園もとても好きだけれど、ふと現れる小さな公園にはなんとも表現しようのない味わいがあって、好きだ。

 

 

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さて、通化街夜市(臨江街観光夜市)に来た。

 

 

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目的は、鹽水雞。難しい漢字だが、要は「塩水鶏」。

しかし目的の鹽水雞の屋台はお休みだったため、その真向かいにある名も無き鹽水雞やさんにした。

 

 

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まず、この前方後円墳みたいな形の何かに入っている具材を選ぶ。

中国語(台湾語)ができないため、恒例の指差しジェスチャーでなんとかする。「これ何……?」と聞くこともできないので、完全なる博打である。

そうすると、おねえさんがそれを小鍋に放り込む。写真奥がわたし達の鍋。

 

 

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するとおねえさんとおにいさんが、手際よく鍋の中で具材を切り、謎の液体をかけたり、謎の粉をかけたり、という味つけ作業をして、

どうやら仕上がったらしいそれをビニール袋に突っ込み、一瞬ゴミのような見てくれになる、が、

 

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美味しい!!!!!!!

 

 

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ちょっとしょっぱくてスパイシーで完全に私の好きな味。鶏と野菜の歯ごたえもいい。

ちなみに竹串をつけてくれるので、それで具をぶっ刺して食べながら夜市を歩く。なんで今までこれを食べてこなかったんだ、と悔やまれる。

 

 

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ついでに台南名物・意麺も食べる。意麺は美味しい……特に汁なしのやつ。

 

 

さて、この下の方にある写真はVEGE CREEK 蔬河というお店。

「ベジタリアン滷味」等と表現されているようだけれども、なんと言えばいいのか、野菜の……野菜が入った、麺だ。

まず店先にあるかわいらしいトートバッグを持ったら、その中に、壁に飾ってある葉物野菜やパックされているその他野菜・キノコ・ベジ肉など色々な具材を好きにいれて、麺も数種類の中から選んで(麺は札を)、お店の人に渡す。

 

 

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するとお店の人がそれを調理してくれる。

あまり期待していなかったが(失礼)、やさしいお味でとっても美味しい。少しだけ甘めのスープは少しお蕎麦のおつゆっぽくもある。

台湾は何もかもが美味しいが、どうしても野菜が不足しがちになるので、今回この野菜麺のお店を知れたのはとてもよかった。上の鹽水雞も同じく野菜がとれて最高。

 

 

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そうそう、写真を1枚も撮れなかったのだが、なんと訪台5回めにしてようやく酸菜白肉鍋にありついた。とんでもなく美味しかった。

なぜ写真が無いかというと、相席になった台湾人ご家族に話しかけられて盛り上がっていたためだ。

ちなみにそのご家族は、残った鍋をビニール袋に入れて持ち帰っていた。中華圏がお持ち帰り天国なのは分かっていたが、鍋を持ち帰るところは初めて見た。

 

そういうわけで他にも色々食べたが、台湾での日々はあっという間に過ぎてしまった。昔はもっと食べれたのに、胃が小さくなって一日3食しか食べれないのが本当に悔やまれる。

 

 

さっきふと自分の写真フォルダを眺めていて気づいたが、東京や他の街の写真と比較して、台湾の写真だけなんだか色彩が濃く、コントラストが強い。たぶんそういうイメージなんだと思う。

台湾はいつ訪れても、強烈な光に溢れている。光と、それによって作られる陰影の土地。

そしてその土地から生まれる、様々な色彩、様々な濃淡の有形無形のものたちが、いつ訪れても強烈に、あるいは静かにわたしを魅了するのだ。何度も、何度も、繰り返すごとに懐かしく、そして新しく。

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